LUMIX G1 / M.ZD 9-18mm
9mm(換算18mm相当) F5.6 ISO100
SILKYPIXテイスト『ハードモノクローム』今回はテイストで遊んでみました。
個人的には、写真っていうものは『ありのまま』を写せる部分が一番の魅力だと思っています。
(*レンズを変えるだけで写る世界が変わってしまうのに、『ありのまま』と呼んで良いかは分かりませんけど、その議論はまた別問題にしておいてください。『写真』が『真を写すもの』であると仮定するなら、の話です。)
綺麗な部分だけを写したいとか、自分の心のイメージをそのままに表現したいとか、もちろん写真を撮る上でもそういったことはいくらか意識していますけど、でもその部分を最も重視するのならそれはもう写真である必要が無い、絵画などの他の芸術で突き詰めるべきものなのではないだろうか・・・?そう考えることがあります。
ですから、例えRAWから現像するときであっても、基本的には見た景色を再現するような感じに仕上げていたつもりです。無論、それは私の頭の中の感動のイメージに変換されてしまっていますが、考えの中心としては見たままの景色の再現を目指している、ということです。
そもそも自分が写真を始めたのは芸術性を求めたからではなくて、自分が美しいと感じた自然の『ありのままの姿』を記録したいと考えたからです。
なので、アートフィルター(←持ってないですけど)やテイストでの『アート風遊び』は何となく控えるようにしてきました。
それはもはや自分が見た世界ではありませんから・・・。
ですが、そうはいっても、他の人のアート写真などを見れば綺麗だと思いましたし、自分もこんな写真を作れたら良いなぁと何度も思ったことはあります。
『遊び』なんて書きましたが、決してバカにしているわけではなくて、アート風の素敵な写真を作れる人は普通のありのままの写真を撮らせてもきっと上手く撮るに違いないと思っていますし。だって、センスが良いんですもの。
今回ハードモノクロームを使ってみたのは、私が見ているあるブログで「(オリンパスの)ラフモノクロームは何でも上手く見えてしまうから反則だー」という話が出ていたのを読んで、似たようなハードモノクロームに興味を持ったからです。
なるほど・・・、どの写真に適用してみても大体はマッチしてしまいますし、しかも斬新な感じや迫力が出てとても見ごたえのある写真になってしまいます・・・。
これは確かに反則かも・・・(^^;
そんな感じで今回は調子に乗って、いくつもハードモノクローム風やトイカメラ風の写真を作ってしまいました(苦笑)
こういった『デジタルフィルター』は、実際に使ってみると想像力が広がり写真の世界がまた楽しくなりそうですね。あまり硬く考えずに、その日の気分と想像力でさくっと適用しても良いのかもしれません。
難点をいえば、安易に適用してばかりいてもフィルターによっては綺麗に見えてしまったりするので、向上心とか技術力の点でマイナスかもしれませんが・・・(^^;
ありのままの世界も残せる・自分のイメージした心象世界も作れる。
それが現代の写真の良さなのかな、なんて思いました。