2010年01月25日

ZUIKO DIGITAL ED 150mmF2.0 後編

昨日の続きです。

『150mmF2.0、300mmF4.0化計画』が破綻して・・・、その後の私と150mmF2.0との奮闘記(?)を下のリンクからどうぞ。




*レビューというよりは何だか分かりにくい話になってしまいました(苦笑)換算300mm相当の画角を持つ150mmF2.0との付き合い方、って感じでしょうか。ゆるりとお付き合いください。




さて、300mmF4.0をデフォルトとして使う計画は破綻しましたが、だからといって20万以上するレンズを「もういらね」と売り払うのはあまりに勿体無い。いや、もちろん本当にこのレンズが50-200mmなどと比べて大したことないレベルなのでしたら、私は迷わず150mmを売り払って『万能・高画質』な50-200mmSWDを導入したことでしょう。

でもそうしなかった・・・。それは、150mmを初めて使った日に150mm単体で撮影したなんでもない風景写真があまりに美しかったからです(下のただの野原の写真)。『150mmよ、お前はトンデモナイ実力を秘めているんだろ?その実力、見せてくれ・・・』と思ったわけです。


Q1116778.jpg

E-3 / 150mmF2.0
150mm(換算300mm相当) F2.0 ISO100
縮小無しの最大サイズでアップしていますので、ご利用(クリックで拡大)は計画的に。





正直、私は150mm(換算300mm相当の画角)というのが使いにくくてたまりませんでした。
簡単にいえば『長すぎるし短すぎる』画角だと言えるのではないでしょうか。矛盾しているように見えるかもしれませんが、本当にそう感じるのです。

例えば、『山々の雄大な景色を切り撮ろう』と思うじゃないですか。そしてフレーミングすると、大体は狭すぎて窮屈になります。少し後ろに下がった程度では変わりませんので、足で・・・というのも難しい。
では逆に昆虫や野鳥など小さなものを撮りたいと思ったとします。恐らく今度はメインの被写体が小さくなって物足りなく感じるのではないでしょうか。

つまり、私がイメージする換算300mm相当の画角というのは、『大きいものを収めるには窮屈だし、小さいものを主役にするには広すぎる』、ということなのです。

でもこれって、逆に言えば『どちらも撮れる』ということですよね。狭いのならもう少し視点を変えて大胆に切れば良い、広いのなら周りのものを工夫して構図に使えばよい。換算600mm相当の画角で山の風景を撮ろうとは思いませんし、換算200mm相当の画角で野生動物を撮ろうとも基本的には思えないでしょう(*もちろん、何事にも例外はありますから)。
しかし、換算300mm相当なら風景も撮りたくなりますし、野生動物も撮りたくなります。ポートレートも撮れるでしょうし、スポーツにも良さそうです。
最近気づいたことなのですが、300mm相当の画角って『使い方次第で本当に何でも撮ることができる、望遠の標準画角』なのではないだろうか?と思うようになってきました。だから昔から各社の看板レンズといえば『サンニッパ』なのではないですか?そしてオリンパスもそれを分かっているからこそ150mmF2.0に妥協の無い高画質を与えたのだろう、と。


『換算300mm相当の画角を制するものは望遠を制する』

1年間、望遠レンズは150mmF2.0一本で撮影してきて出た結論です。非常に難しい画角、でも使いこなせればとても楽しいし工夫のし甲斐がある画角。

アマチュアカメラマンですから、ストイックに望遠単焦点のみで撮るというのは苦痛になるかもしれませんので皆さんにお勧めはできません。正直、50-200mmSWDの方が余程気楽で便利、しかも画質にも十分満足できる万能な名レンズだと思います。
それでも、もし150mmが気になるということでしたら、150mmは素晴らしいパフォーマンスを披露してくれるはずです。どんな状況でもこのレンズなら間違いない、という絶対的な安心感と信頼感がある描写力のレンズです。1年間、このレンズを望遠のメインにして撮影すれば分かると思います。


残念なことに、このレンズって中古が割りと出るんですよね。
私にもその人たちの気持ちが良く分かります。前にも書きましたが、150mmについては何度も売ろうと考えましたから。
恐らく、換算300mmの画角に馴染めずに嫌気が差して売りに出してしまったのだと思いますが・・・。
他社のサンニッパに対抗できるレベルのレンズです。描写に不満を持つなんてありえないレンズだと断言できます(私、かなりレンズの描写力にうるさい人間だと思います(^^;50-200mmにも50mmMacroにもケチつけるくらいなので。それでも、150mm単体の描写で不満を持ったことは本当に1度たりともありませんでした)。

もしこのレンズを購入されるのでしたら、本当に長く使って欲しいと思います。



余談の余談ですが、「福田幸広」というプロカメラマンの方がある雑誌でこのようなことを書いていらっしゃいました。
『動物写真の標準は500mmクラスだ。だが私は500mmが妥当と思われる場面で敢えて300mmを使う。300mmを使いこなせれば動物の生活環境を取り入れた一味違った動物写真が撮れる』と。

被写体を大きく写すことだけが望遠の役割ではないってことですね。まさに300mmの特性を的確に反映している言葉だと感じました。



この記事へのコメント
前編とあわせて読ませていただきました。ZD150に対する愛情が溢れてて、うらやましいです。ごちそうさまです!

>50-200mmにも50mmMacroにもケチつけるくらい

この一言が私にはすごく印象的です。ならば私も安心して購入できるかなあ、と。
近いうちオリンパスプラザに行って触ってきます。

初日の何気ない1枚が、というのは私も思い当たるフシがありまして、私の場合OMの55mmF1.2でした。
ただ明るいだけで逆光もZD50どころではない騒ぎになりますし、現代の基準では性能的には「下」だと思うんですが、E-3につけてZD50と撮り比べした中に普通のレンズじゃ撮れないやさしい1枚がありました。
使いどころがホントに少ないけど大事な1本です。
Posted by toro-liszt at 2010年01月26日 01:37
まずはため息をひとつ。。「はぁ〜〜〜」

なんでもない風景写真に私もハートを打ち抜かれました。
PIN@E-500さんの150mm F2.0の写真もそうですが、諸先輩方の松レンズで撮られた写真を見ていると「オリンパスにしてよかった」って本当に思えます。(まだ買えませんが(^^;)

これからを私を大いに悩ませるような写真を見せて下さい。ため息いっぱいつきながら拝見致します。(^^)
Posted by とこまる at 2010年01月26日 09:45
こんばんは。
松の単焦点レンズ、これ以上ないってぐらいの描写なんだろうと、
PIN@E-500さんの記事とお写真を見て思いました。
50-200mmも自分にとっては持て余す位の良いレンズだと思いますが、
ボケの汚さが目立つシーンなど、ちょっとは気になるところもあります。
将来的に松を導入するかどうかは分かりませんが、
いつか、150mmF2の1,2を争う描写性能を味わってみたいですね。(^_^)
Posted by Hiro Clover at 2010年01月26日 18:59

toro-lisztさん、お粗末さまでした!

50-200mmSWDの描写については私も気に入っていますが、厳しく言えば二線ボケがかなり鬱陶しいシーンがありますよね・・・。150mmはその点非常に優秀で、気にならないくらいの“二線ボケのようなもの”が出ることがある程度、という感じです。
もし150mmをご購入されることがありましたら、是非人物撮影を試してもらいたいなと思います。私も少しだけ一般の人を入れて撮らせていただいたことがありますが、本当にため息が出るくらい美しい描写でした。背景がスッと静かに引いていく感じが堪らなかったです!
オリンパスプラザでじっくりと試して、悔いの無い買い物ができると良いですね!
Posted by PIN@E-500 at 2010年01月27日 00:10

とこまるさん、こんばんは。

とこまるさんにため息をついていただけるとは!ありがとうございます^^

実は私、バランスの取れたハイグレードシリーズが大好き人間(?)なのですが、150mmF2.0の描写力にはメロメロになってしまいました(^^;
重かろうがなんだろうが、150mmは生涯の友として大切にしていきたいレンズです。
ハイグレードでも十分素晴らしいレンズが揃っているのに、更に上があるというのがオリンパスの凄いところですよね!私も他の松を入れるかは分かりませんが(マイクロにも手を出しちゃいましたし・・・(^^;)、他のユーザーさんの写真を眺めながら楽しく悩みたいと思います。
Posted by PIN@E-500 at 2010年01月27日 00:19

Hiro Cloverさん、こんばんは。

50-200mmSWDも十分素晴らしいレンズだと思いますし、私もそのレンズは好きです^^ ただ、仰るように二線ボケが酷いことがあり気になりました。4倍ズームであの明るさ・あの値段ですから、文句言ったら罰当たりなのでしょうけど・・・。
自分のキメの画角に一本だけ、アクセントとして松を入れるのはありかなと思います。私の場合ですが、なんというかあの描写力を見てしまうと『意地でも使いこなしてやる!』と思うので、色々使いこなしを工夫することになり写真の練習にも一役買ってくれた気がします。最近では中古の値段も下落傾向なので、ウォッチするのも楽しいかもしれませんよ^^

Posted by PIN@E-500 at 2010年01月27日 00:31
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。