2010年03月03日

キットレンズと呼ばないで1  〜LEICA D VARIO-ELMAR 14-50mm F3.8-5.6〜

P3038135tos.jpg








私が現在所有している標準ズームは3本あります。

『ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD』
『LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 MEGA O.I.S.』
そして今回の主役、『LEICA D VARIO-ELMAR 14-50mm F3.8-5.6 MEGA O.I.S.』




このELMAR14-50mm、12-60mmと大差ない大きさで、しかもLUMIX14-45mmと同じようなスペックという、ひじょ〜〜〜に微妙な立場に立たされています。


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左が14-45mm  右がELMAR14-50mm

まるで大人と子供・・・。


「これだけ大きさが違うのだから、性能は断然ELMARのほうが良いでしょう?」ともし聞かれたとしたら、私なら「いや・・・」と答えて目をそらすでしょう(苦笑)
正直に答えると、標準ズームとしてはLUMIX14-45mmのほうが良いです。明らかに良い。


LUMIX14-45mmはもう、ズーム全域で開放からバリバリ使えるシャープなレンズです。歪曲収差はデジタルで完璧に補正されているので直線がシャキッと写ります。AFはほぼ無音で超高速、手振れ補正の効きも良い。それでいてこの大きさ重さ!!逆光時に多少フレア・ゴーストが出ることと、接写能力がフォーサーズ系標準ズームの中では低いという弱点がありますが、どちらも目を瞑ることが出来る程度です。


一方、ELMAR14-50mmは、開放では何となく緩い印象(特に望遠側)で、しかも周辺光量落ちがフォーサーズ系の中では目立つレンズだと思います。
AFはジ〜〜〜っと音を出しながらゆっくり合わせに行きます。手振れ補正が特別良いわけでもないので、というか過信しない方が良いレベル・あくまで手振れ補正は補助、という使い方でないとぶれることも多い程度の能力です。
背景のボケは、もともとあまりボケないレンズなので不利ですが、残念ながらボケ方も綺麗とは言えない気がします。汚いかというとそうでもなく、割りと自然なボケ方ではありますが、背景のヌケが悪いとでも言うのかな・・・?スッキリした写真にならないことが多いんですよね。いずれにせよテレマクロにも期待しない方が良いと思います。テレマクロに期待してELMAR14-50mmにするよりも、テレマクロを諦めてELMARIT14-50mmを選ぶほうが良いのではないかなと個人的には思いますね。


全然良いところないですね・・・(苦笑)


「では何でそんなレンズをキープしているのか?」と当然思うでしょうが、理由はあります。パナライカですから良い部分だってもちろんあるんです。

まず、デジタル補正されていないのに歪曲収差に関して非常に優秀であること。
次に、逆光に非常に強いこと。
そして、一番重要なことですが、手放し難くなるほどの素晴らしい写真を出してくれるレンズであること。


12-60mmは毎回80点の画像を出してくれる素晴らしいレンズです。まさに万能標準機。
LUMIX14-45mmは毎回70点の画像を出してくれる優良キットレンズです。
比べてELMAR14-50mmは、平均65点の程度の画像を出すレンズだと思っていますが、時々はまると90点オーバーの、自己満足に浸れるくらい素敵な写真が撮れてしまうレンズなのです。私だけかもしれませんが(^^; 
*ちなみに150mmF2.0は、常に90点オーバーを叩き出す恐ろしいレンズです。


はまったときのVARIO-ELMAR14-50mmは、『艶めかしい』という言葉が合うのではないでしょうか?優雅で気品を感じる、そんな描写だと感じます。


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使いまわしで申し訳ないですm(__)m 本当にヒット率低くて(苦笑)

1枚目:E-3 / VARIO-ELMAR 14-50mm
25mm(換算50mm相当) F8.0 ISO100

2枚目:E-500 / VARIO-ELMAR 14-50mm
50mm(換算100mm相当) F5.6 ISO100



1枚目のように、絞ればとてもシャープです。上手く表現できませんが、このレンズは色の表現力が豊かだと感じます。
2枚目はテレマクロ的に撮影して上手くいったときの写真。被写体が生々しい感じがします。それにしても、あまり寄り過ぎなければ上手くいくのでしょうか・・・?癖がつかめません。



何にしても癖いっぱいで使いにくいレンズではありますが、これだけ艶めかしく滑らかな表現力というのはキットレンズレベルには見られないものですし、最新の普及型レンズにおいてもシャープさだけが優先されがちな印象があり、このELMARのような『被写体そのものが持つ美しさを引き出すような』描写のレンズはあまり見かけない気がします。
(*当たり前ですが、私はほんの一部のレンズしか使っていません。他は写真を見ただけでのイメージです。例外だってあるでしょうし。)

私は昔のライカなんぞ知りませんし信者でもなんでもありませんが、14-50mmは高級レンズの描写力に通じる思想を持ったレンズなのだと感じます。初めて使ったときは「買って失敗したかな・・・?」と思ったものですが・・・。このレンズに付いているLEICAの名は伊達ではなかったんですね。


お勧めは出来ませんが、ヒット率の悪さを許容出来て癖をも可愛がってやろうと思ってしまうような猛者がいましたら、お試しあれ。
「なんかよく分からんけどすげー・・・」と思えるかもしれません。本当に、テストチャートなんかには表れ難いような良さを秘めているレンズだと思います。




前々からレビューしたいと思っていて、漸く書けました・・・。50mmMacroのレビュー後編、いつか書けるかな・・・?


この記事へのコメント
こんばんは。
12-60mmをお持ちなのに手放さないってことは、
ELMAR14-50mmはとても魅力的なレンズなんでしょうね。(^_^)

お写真も、まさに『艶めかしい』感じです!

パナライカはズミ25mmしか使ったことありませんが、
オリのレンズとは違う味みたいなものが出る時がたまにあって、
思わずハッとすることがあります。
Posted by Hiro Clover at 2010年03月04日 19:24

Hiro Cloverさん

ELMARはいらないレンズだと分かっているのに何故か手放せないんですよ(^^; パナライカのレンズはどれも、実写性能で力を発揮するレンズだと思います。はまったときの描写に病み付きになってしまうんですよね。
しかし味という点では、ズミはもっと凄そうだなぁ、欲しいなぁ・・・と思っているのですが、なにぶん自分は換算50mmを扱えそうにないので手を出せないでいます・・・。

Posted by PIN@E-500 at 2010年03月04日 19:56
同感ですね !
私はL10のレンズ付きセットで手に入れましたが、予想以上の写りにビックリしています。
今は、E-1と組み合わせて娘の専用レンズになっていますが、私が嫉妬するほど凄い写真が撮れることがあるのですよ !
Posted by フォトン at 2010年03月04日 23:20

フォトンさん

フォトンさんもこのレンズ気に入られていましたよね!フォトンさんはエルマリートもお持ちなのに、このレンズも良いと評価されているのですから、やはり良いレンズなんだと再確認できました。

E-1との組み合わせ、良さそうですね!このエルマーは重量も大きさも14-54mmとほぼ同じですから、まさにE-1とは使い勝手においてもベストバランスかもしれませんね!

Posted by PIN@E-500 at 2010年03月04日 23:47
中々持ち出す回数は少ないですが、僕もPIN@E-500さんの仰るとおり、このレンズの持つ味わいが大好きです。

パナライカのレンズは、VARIO-ELMAR14-50mmを含めて3本使っていますが、どれも解像度だけではなく、暖かさを持った描写をしてくれる様に思います。

個人的にパナライカのレンズは、影の多い被写体を美しく表現する効果があると感じています。
Posted by ぴょこ at 2010年03月05日 20:32

ぴょこさん

>パナライカのレンズは、VARIO-ELMAR14-50mmを含めて3本使っていますが、どれも解像度だけではなく、暖かさを持った描写をしてくれる様に思います。

私もそう思います。スペック云々では語りきれない良さがあるのがパナライカの特徴ですよね!

影の多い被写体については、何となくですが私もそのように感じていました。暗部のグラデーションがとても綺麗で、黒の色の出方が締まっていて好感が持てます。
やはり良いレンズなんですね^^
Posted by PIN@E-500 at 2010年03月06日 12:30
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